85年に起きた日本航空ジャンボ機墜落事故の遺族有志でつくる「航空安全国際ラリー組織委員会」と同組織委会長の川北宇夫(たかお)さん(88)が12日、国際的な空の安全に貢献したとして、米国の財団法人・全米航空惨事被災者同盟(NADA)の最高賞「航空安全賞」を受賞する。遺族の高齢化が進んでおり、事故で長女(当時22歳)を失っている川北さんは「受賞が事故の風化防止の一助になれば」と話す。
組織委の母体は、85年12月に発足した遺族の会「8・12連絡会」の技術部会。87年3月に改組された。川北さんら発足時の中核メンバー3人が今も活動の中心となり、遺族らに情報を発信している。
組織委の理念は「死因の科学的な分析を行い、次の悲劇を生まないよう役立てること」。航空機事故での生存率向上に寄与しようと、米国家運輸安全委員会(NTSB)の幹部らを招いたシンポジウムなどを開催している。衝撃を軽減する肩掛け式ベルトや後ろ向き座席の研究・開発などを国に提言したほか、08年9月には、日航関連施設での遺品展示も実現。こうした取り組みが評価された。
NADAは95年に発足。会員は世界中に約8000人いる。これまで約200の事故について、遺族らの支援や航空業界への提言を行ってきた。
川北さんは「受賞は大変にありがたい」と喜ぶ。一方で「日航ジャンボ機の事故報告書は、4人の生存を『奇跡』と片づけ、座席の位置など合理的な理由を検証していない。これでは生存率向上には役立たない。まだまだ活動を続けていく」と語った。
2009年3月11日水曜日
登録:
コメント (Atom)